霜月を過ぎて師走を迎え
11月も後半に入り、朝夕の空気が冷たくなる中、少しずつ冬の訪れを感じるこの季節。古くから「霜月」と呼ばれた11月は、野山に初霜が降りることからその名がつけられました。透き通るような青空の下、草木に白い霜が光り輝く美しい景色は、まるで絵の具を塗られたようです。
一方で12月は、年の瀬を意味する「師走」と呼ばれます。古くは僧侶が、近代では学校の先生ですら仕事や用事で忙しく気がめいるこの時季の様子からつけられた名前だそうです。 確かに、クリスマスや忘年会などイベントが目白押しの12月は、つい時間に追われることも多いのではないでしょうか。
冬の星座と月の観察が楽しめる
12月の夜空には、冬を代表する星座が輝き始めます。
オリオン座
一番有名なのが、腰に三つ星のベルトをした勇壮な戦士の姿を描いた「オリオン座」です。左肩の赤みがかった「ベテルギウス」、右足の青白い「リゲル」の2つの明るい星が特徴的です。
シリウス
また、夜空で最も輝く「シリウス」は、大犬座の青白い明星です。圧倒的な輝きから「青黒い炎」という意味の名前が付けられたとのこと。冬の夜空を彩る青白い明星の1つです。
そして12月の満月は「寒(かん)月」と呼ばれ、大空に冴え渡るその美しさから、昔から詠み込まれてきました。
小寒から大寒へ、冬本番をむかえる
12月の初めに訪れる「小寒」は、冬本番を告げる季節の変わり目。一年のうちで最も日の出が遅く、日中の時間が短くなる時期でもあります。晩秋の訪れを感じさせた11月も、いつの間にか冬の空気に変わっていきます。
小寒を過ぎると、いよいよ年末。12月22日から25日にかけて訪れる「大寒」をもって、今年も残すところわずか。大寒の日は、一年で最も寒さが厳しくなる時期とされ、防寒に気をつけたいところです。
今年の冬は暖冬の予感
しかし、今年の冬は例年と比べると寒さが緩やかな推移を見せています。気象台からも暖冬の可能性が発表されていることから、少しでも外出機会が増えそうな予感がします。せっかくの暖かい冬ですので、冬ならではの遊びを満喫したいですね。
年末にかけては、いつも以上に体調管理に気をつけたいものです。インフルエンザ等の流行に注意しつつ、残された大切な時間を有意義に過ごせるよう、健康第一で頑張っていきましょう。今年最後の1ヶ月、充実した日々を送ることができますように!
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